MtGの昔話その3:自分と、『あの席に座っている彼』との出会い。

えー・・・。17日振り位のご無沙汰更新で大変申し訳ございません。
この間、多くのコメント頂きありがとうございます。
頂いたコメントは全て拝見しています。

仕事が忙しかったりプライベートでバタバタしたり、違う事をして遊んでいたりと慌ただしい毎日をおくっておりました。
早速、昔話の3回目をお送りしたいと思います。
(Shadow eraのドローカード編はまたの機会に)

1回目の昔話
2回目の昔話

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あの席に座っている彼・・・。

委員長が指定する彼とはまだ一度も対戦をした事はないが、
「ポータル三国志やる位なら普通のMtGやったほうがいいよ?」と勧めてくれた友達だった。

『おぉ、デッキ作ったんだ。じゃぁ一戦やろうぜ。』などと、かなり強気な口調で言われる。
普段は子リスのようなヒョウキンさがチャームポイントのいい友達なのに、
何故MtGをやるとなったら、こんなに邪悪な笑い方をするのかと、ちょっと嫌な予感を覚えた事を記憶している。


前回の日記でも紹介した通り、隠された恐怖と堕天使がフィニッシャーのデッキで戦う事になる。
子リスのような友達の彼が使ったデッキは、緑単色。
ウルザブロックとマスクスブロックがスタンダードだった当時の緑は、怨恨を筆頭に、アルビノトロール、野生の犬などエコークリーチャーが大勢を占めるストンピィであり、当時のトーナメントでデビューと共に優勝を飾った斉藤友晴氏の代名詞でもあった。(参考


・・・などという事を、勿論知る訳も無く。
1ターン目に2/2の野生の犬が出てきて、『なんだこれ?エコー?』などと言っている間に、
次の2ターン目に怨恨付きの犬に殴られ、3ターン目に3/3再生のトロールが出てくる。

除去は引くものの、相手のトランプルが止まらない。
そして、初めて見る衝撃の『巨大化』。

こちらも必死で釣り上げをはかるものの、全てのクリーチャーを抑えきれずに押し切られる形で負ける。


授業の合間に行われた試合の後、早速デッキを見せてもらう。
レアカードが一枚も入っていないが、同じカードが何枚も入っている。

彼はMtGにはあまりお金をかけない主義だったが、基本的なデッキ構築の考え方を知っている初めての対戦相手だった。


色々なカードをいれてしまうと、そのカードを引く確率が低くなり、あまり安定しないという事を知った。
何より、こんな小さなクリーチャーだけでさっさと殴り倒してしまう、というウィニー戦略に驚愕した。

戦略に合わせたカードでデッキを構築する。
これがいかに重要な事なのかがよく判った。


戦略を知るためには、やっぱり雑誌しかないな、という事で、
しばらくすると毎月ゲームぎゃざを丁寧に購読するようになったのだが、
とにかく今ある手持ちのデッキをブラッシュアップするしかない。
というか、他の戦略を知らないし。


まずはカードの枚数がデコボコになっているものを必要な物はきっちり4枚揃える。
勿論予算の問題もあるので、高額なものを何枚も買うお金はないが、
コモンやアンコモンならなんとか揃える事が出来る。


しかし、それ以上にもう少し序盤からの攻め手を増やす必要がある。
とはいえ、普通にクリーチャーを並べているだけでは押し切られる。
なにせ相手は2ターン目に3/3が出てきて、その後もわらわら出てくる。
アニメイトに匹敵するような奇襲手段が必要である。

色々悩んだ挙句、切り札(になるかも知れない)汚染と、リアニメイト、堕天使の餌にしやすい、
無駄になりにくいカードを探し、
結局、センギアの従臣とデルレイッチのコンボを発見するに至る。

Sengir Autocrat / センギアの従臣 (3)(黒)
クリーチャー — 人間(Human)

センギアの従臣が戦場に出たとき、黒の0/1の農奴(Serf)クリーチャー・トークンを3体戦場に出す。
センギアの従臣が戦場を離れたとき、すべての農奴トークンを追放する。
2/2

Delraich / デルレイッチ (6)(黒)
クリーチャー — ホラー(Horror)

トランプル
あなたは、デルレイッチのマナ・コストを支払うのではなく、黒のクリーチャーを3体生け贄に捧げることを選んでもよい。
6/6


なんでコモンデッキを相手に衝撃と感動を覚えながら自分は金を使うのか、当時の自分を問いつめたい所ではある。

しかし、
1ターン目に暗黒の儀式から隠れたる恐怖でデルレイッチを捨てて2ターン目に釣り上げたり、
2ターン目に暗黒の儀式からセンギアの従臣→デルレイッチと、
決まりさえすれば勝てるような気がする。
というか、やってみたい。
・・・暗黒の儀式が必ず初手にない場合は、まぁ考えないでおく。


・・・ただそれよか問題なのは、センギアの従臣はともかくデルレイッチは結構高額(当時2000円弱位だったような)で、そう何枚も買えたものではなかった。

仮に枚数がフルで入っていても、他のコンボパーツも同時に手札に来る可能性が極めて低い。
結局悩んだ末に、このカードに手を出す。

Vampiric Tutor / 吸血の教示者 (黒)
インスタント

あなたのライブラリーからカードを1枚探す。その後あなたのライブラリーを切り直し、そのカードをその一番上に置く。あなたは2点のライフを失う。


・・・どうして黒らしく除去を増やすとか手札破壊をするとかドローをするとか考えず、
さらに金を投下するという結論に至ったのか、当時の自分を小一時間問い詰めたい


当時、吸血の教示者は高い店だと3〜4000円程度のカードだったが、バイト代を費やして大枚はたいて購入した記憶がある。
必要なカードを何枚も買うよりも、何にでも化ける可能性のあるこのカードを購入した方が、長い目でみると安く上がる気がしたから。
確か2枚位購入したような気がするが、金額面で言えばこの選択は割と正しかったように思う。


が、結果的にデッキはお気に入りカードが一枚ざしで入るデッキになり、
デッキ構築力がどうとか、という問題とは向き合わず、
パワーカードをドンドン出せばよい、という状態になってしまった。
(今になって思うと、こんなカードを基本セットに収録するべきではないと思うんだが・・・)



結局、

緑単ストンピィ(コモン・アンコデッキ)vs 黒単リアニメイト&強襲デルレイッチ(金満仕様)

という、
誰がどう考えても緑単ストンピィを応援したくなるようなリベンジの火蓋が切って落とされる訳である。

次回に続く。

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予告内容と記事の内容が一致せず申し訳ないです。
委員長展開まで行きたかったんですが・・・。多分次回位には登場出来ると思います。