ドローカード再考。

・・・という訳で、久々にShadow eraの記事を書きます。
MtGの昔話を楽しみにしていて下さった方、申し訳ありませんorz

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タイトルの通り、今日はドローカードについて考えてみたいと思います。


MtGを初め、多くのTCGは、基本的に1ターンに一回しかカードをドローする事が出来ません。
そして多くのTCGでは、ほぼカードを多く引いた方が勝つ、といって過言ではない程に、ドローが出来る事はそれすなわち強い事です。
特に、shadow eraにおいてはドローは他のTCG以上に重要な要素です。


何故それが重要なのか。
ごく単純な話ですが、先行で手札6枚からスタートし、毎ターンリソースを増やし、毎ターンなにかカードを使うと仮定すると判りやすい。


1ターン目スタート時、手札6:ドローなし(+0)。リソース(-1)場に展開(-1) =4枚でターンエンド
2ターン目スタート時、手札4:ドローあり(+1)。リソース(-1)場に展開(-1) =3枚でターンエンド
3ターン目スタート時、手札3:ドローあり(+1)。リソース(-1)場に展開(-1) =2枚でターンエンド
4ターン目スタート時、手札2:ドローあり(+1)。リソース(-1)場に展開(-1) =1枚でターンエンド
5ターン目スタート時、手札1:ドローあり(+1)。リソース(-1)場に展開(-1) =0枚でターンエンド


という具合で、毎ターン、綺麗にそのターンに使う事の出来るリソースが使えたならば、
5ターン目に手札はすっからかんになります。


ではドローカードがあるとどのようなメリットがあるのかについては、
先だってこの部分を解説したこちらのサイトの記事を読んで頂くと判りやすいかと思います。


Blood Frenzyが2ターン目に貼れると仮定した上で、
5ターン目の手札の状況は以下の通り。


1ターン目スタート時、手札6:ドローなし(+0)。リソース(-1)場に展開(-1) =4枚でターンエンド
2ターン目スタート時、手札4:ドローあり(+1)。リソース(-1)場に展開(-1←Brood Frenzy) =3枚でターンエンド
3ターン目スタート時、手札3:ドローあり(+2)。リソース(-1)場に展開(-1) =3枚でターンエンド
4ターン目スタート時、手札3:ドローあり(+2)。リソース(-1)場に展開(-1) =3枚でターンエンド
5ターン目スタート時、手札3:ドローあり(+2)。リソース(-1)場に展開(-1) =3枚でターンエンド


3ターン目以降、手札の数が変わっていません。
選択肢が広がり、行動の制限も受けない状態になっています。


という訳で、あるとないとでは全く違うドローカードですが、
じゃぁShadow Eraにはどんなドローカードがあるんだっけ?
ということで、一枚ずつ解説をしていきたいと思います。
まずは誰でも使えるドローカードのこちらから。


○Bazaar

Shadow Era版の吠えたける鉱山と言って差し支えない性能。
2ターン目に貼れば、毎ターン自分のドローが二枚になる事が約束されます。
ただし、通常この手のカードはデメリットが非常に大きい事も特徴です。


このカードに限らず、使ってすぐにカードを引けない類のドローカードは、
使った時点では手札を1枚とリソースを損しています。


Bazaarを使った時点では、自分は手札を1枚使っている一方、
相手は何もせずにカード1枚を貰っている、ということになります。

このアドバンテージの差し引き2枚分の差は、Bazaarを使い続けるかぎり永遠に埋まる事はありません。
ましてや相手にBazaarを破壊されたら、それだけで自分はアドバンテージを1枚分なくしてしまうことになります。

アドバンテージに差が出ないドローカードは、良いドローカードとは言えません。

一方で、Jeweler's DreamとBrood Frenzyを併用して1ターンに3枚ドローし、
毎ターン3枚以上をリソース、もしくは場に展開するような構成であれば、良い活躍をするかも知れません。


○Bad Santa

こちらもBazaarと同様、相手もカードをドローする事が出来るカードです。
見た目上は相手も自分も最大3枚ドローのように見えますが、
実は自分はBad Santaを使っている分、実質的には2枚しか手札が増えていません。

このカードを効果的に使うのであれば、勿論、『上限枚数(7枚以上)はドロー出来ない』というカードの効果を意識する必要があります。
使いどころとしては、相手は手札が沢山あって、自分の手札が少ない時が狙い目となります。
理想的なのは、勿論相手の手札が6枚の時。

相手がじっくりリソースを積み上げている時や、Retreet!で相手の手札を増やした上で打てばアドバンテージが稼げます。

ただし、このカードを有効活用するには、相手より先に手札を使うようなデッキでないと活躍の場はなさそうですし、
相手が同じ位自分と早いデッキの場合、やっぱり自分が損をします。
決まれば爆発力があるのですが、使いどころが非常に難しいドローカードです。


ここから先は職業別。
まずはメイジから。

○Majiya

厳密にはドローカードではないのですが、2ターンに一度は必ず1ドロー出来るカードです。
英雄の能力でドローする以上、手札を使っていないので使った時点でアドバンテージが確定します。
ドローカード全般に言えることですが、ドローが増えるとキーカードを引く確率が増えるため、
novaや優秀な火力を持つMageとドローの組み合わせは非常に強力です。


○Gravebone

こちらもMajiyaと同様、ドローカードではなく、しかもドローというよりは墓地の再利用となります。
アドバンテージに出来るタイミングがアクションフェイズなので、リソースにしにくい分やや遅く、墓地にクリーチャーがいないとアドバンテージが取れないため、やや条件が厳しいと言えます。

ただし、場に出た時に1ドロー出来るBelladonnaとは非常に相性が良く、Portalが出ている時なぞは手が付けられない凶悪さを誇ります。
墓地に落とすと火力になるDeathboneとの相性も良いです。


○Research

貼るのにリソースを2使い、起動で2リソースを使えば1ドローというカードです。
アドバンテージの観点でいれば、最低でも2回は起動しないと割が合いません。

基本的には、そのターンで余ったリソースを使ってドローをすることが多くなるカードですが、
その場合、そのドローの恩恵を得られるのは次のターンである事は意識する必要があります。

特に、余ったリソースでResearchを使って引いてきたAeonが、相手のターンのNight Prowlerで奪われちゃった、
みたいな事がないよう、起動するタイミングには注意する必要があります。


・・・すいません、長くなってしまったので後編に続きます。